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【クレヨンとオイルパステルの安全性】
  • !!食べてしまったとき
     絵で見る中毒110番(内藤祐史 保健同人社)という本の中で、『クレヨンは、一本ぐらいなら食べても大丈夫』とあるので、本人がけろっとしていれば、何もしなくて良い。
     実際クレヨンは、子供が使うことを前提に作られているので、安全な材料だけで配合されている。専門家用のオイルパステルでもクロムやカドミウム系のような有害顔料は使われない。しかし、安価な輸入品の中には、まだ、鉛を含む顔料を使った色もあるので、あまり安いものは避けたほうが良い。
     しかし、いくら食べて大丈夫といっても、間違って飲み込んでも害はないということであって、安易に口に入れていいということではない。幼児がのどに詰まらせる危険性には十分注意したい。


  • JISマーク
    JISマーク 日本工業規格JIS S6026「クレヨンおよびパス」の中に有害物質の試験方法が定められている。これは、ヨーロッパ規格EN-71に定める重金属の試験方法と同じで、0.14mol/l塩酸溶液を用いて抽出する方法。この濃度の塩酸は、胃液を想定しているものと思われる。8種類の有害重金属の許容値は、アンチモン60ppm、砒素25ppm、バリウム1000ppm、カドミウム75ppm、クロム60ppm、鉛90ppm、水銀60ppm、セレン500ppmとなっている。JISマークが表示されている商品は、この基準をクリアーしていて、おおむね安全といえる。
     JISマークは、工場ごとに許可され、その工場で作られた許可商品が一定の品質基準を満たしていることを示す。
     近年、JISマークを表示した商品を見なくなった。(→詳しい事情
     替わって下記のAPマークを表示するものが増えてきた。


  • APマーク APマーク
     アメリカの団体でACMI(Art and Creative Material Institute)が発行しているマーク。
     左の3種類は、デザインが異なるがその意味は同じ。
     評価の基準は、会員以外には明らかにされていない。急性毒性、慢性毒性、皮膚刺激、発ガン性、アレルギー、内分泌かく乱物質等あらゆる面にわたって安全性が審査される。現在、デューク大学メディカルセンターにおいて、専門の毒物学者が実際の審査にあたっていて、このマークの信頼性は、非常に高い。下記のConforms to ASTM D4236の表示も併記される。
     なお、APマークは、成分の安全性を示すが、機能的な品質を保証するものではない。


  • Conforms to ASTM D4236
     ASTMは、American Society for Testing and Materialsの略。
     ASTM D4236「美術・工芸材料の慢性的健康危害に関するラベル表示の標準的実施」において、商品に適切なラベル表示をすることが義務付けられている。(義務付けは、アメリカ国内のみ)つまり、商品の使用によって、健康に悪影響を及ぼす可能性があるときは、注意書きを表示しなければならない。Conforms to ASTM D4236とは、そのような危険がある場合には、注意書きがしてあり、“特に、注意書きがなければ安全”ということを表す。
     安価な輸入品の中には、十分な裏付けもなしに、この表示をしているものもあると思われる。


  • CE
     輸入品に多く見られるこのCEマークは、CEN(欧州標準化委員会)により規格が定められている。
     1988年に玩具安全規格EN-71が採択され多くのヨーロッパの国々で実施が義務付けられた。EN-71のPart3 Migration of certain elements(特定成分の移動)に試験方法と基準が定められ、有害な8種類の重金属を規制している。
     基準は上記のJIS規格と同じ。というよりは、JISがこれにあわせた。
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