Annex"Cake color"

【固形絵具(ケーキカラー)とは】
  • タブレット形状またはキャラメル形状に固められた水彩絵具を言う。
  • 少し湿り気のある感じのするハーフパンと呼ばれるタイプと薬の錠剤のように乾いた感じのドライタイプがある。
  • 筆に水をつけ、こすると溶けて絵具になり、そのまま乾かして繰り返し使える。
  • チューブ入りより手軽で、携帯に便利。
  • チューブ入りの絵具のようにパレット上に残り、無駄になることがない。
  • ヨーロッパでは、むしろ固形が主流。
  • 12〜24色セットが一般的で、単色での補充のできる製品が多い。
【メーカー】
  • 輸入品では、ペリカン(ドイツ)、ウィンザー&ニュートン(イギリス)、ラウニー(イギリス)、キャランダッシュ(スイス)、ローズアート(アメリカ)、レンブラント、ヴァンゴッホなどが有名。
  • 国産品では、ホルベインがペリカンの品質と肩を並べる。
  • その他、幼稚園向けに国内数社が生産している。子供向けのものでも、使った感じは、専門家用とそれほど変わらず良く出来ている。ただ、耐光性にそれほど配慮されていない点が大きく違う
【使い方のポイント】
  • たっぷりのきれいな水を用意し、タブレットがほかの色で汚れたら、 筆を使って汚れをふき取る。
  • 絵具を少しだけ筆につけ、淡彩に彩色してゆく。濃い色がほしいときは、乾くのを待って、色を重ねる。急ぐときは、ヘアードライヤーを使い乾かす。
  • 修正がきかないので、油絵やパステル画より慎重さが必要。デッサン力と筆づかいの馴れが重要となる。
  • パレット上での混色を避け、画面上で色を重ねるようにする。
  • 固形絵具は、水溶けを良くするため界面活性剤を含むものが多い。混色すると使っている顔料と界面活性剤がミスマッチとなり、凝集したり発色が変化することがある。同じ理由で、異なるメーカーの製品を同じ筆で用いるのも避けたほうが良い。
  • 使用後は、タブレットを乾燥させてからしまうこと。濡れたままだとカビが生えやすくなる。

【成分と製法】
  固形絵具の成分や製法に関する一般文献は見当たらない。
  基本的には、水彩絵具と同じような成分と考えてよいと思う。
  参考までに特許から2つの配合例を挙げておくが、これらは、一般的配合と考えることは出来ない。
  製造の際、水を加え、良く練り合わせてから造粒し、乾燥後プレス成型する。

特許に見る固形絵具の配合例
例1例2
イエローオーカー30カーミン3B120
ベントナイト15カオリン80
クレー10珪藻土200
硫酸バリウム10デキストリン60
デキストリン8ソルビトール8
アラビアガム8界面活性剤20
界面活性剤3----
特開昭58-96661(ヌーベル)特開昭53-23725(ぺんてる)

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